平成から改元後の令和元年9月29日。お召し列車が走るとの事で仕事終わって常磐線へやって来た。昔は1号編成であったが、令和のお召しはE655系である。今回は藤代駅で待機中のDE10とお召し列車の並びを撮ろうという作戦である。　常磐線と言えば取手〜藤代にある交直切替区間であるが、万が一お召し列車がこの区間で停止してしまうと起動不能になってしまうので、今回は藤代駅にDE101604と我孫子駅にEF8181が待機する事になった。

　18時過ぎ、水戸駅からDE101604が到着。すぐに水戸方のヘッドライトを点灯したまま待機状態に入る。駅構内はJR水戸支社の腕章をした社員数人と茨城県警の私服警察官と、いつもの東京駅の警備よりも穏やかな雰囲気。一応、ここで撮って良いですかね〜と警察官に伺ってOKをもらうが、警察官曰く何で水戸側で撮るの？みんな東京方で構えているのにと聞かれ、今回のメインはDE10で、この先の交直切替区間でトラブった時用ですと言ったらすごく納得していた。普段常磐線を利用している茨城県民とはいえ、デッドセクションの存在は室内灯が消えなくなったE531系世代だと知らない人が多いのだろう。

　待つ事しばし、だんだんと駅構内や駅外にギャラリーが集まって来て気合が入る。今回は手持ちでニコンD5で連写しつつ、D850をカメラバックの上に載せて動画も撮ろうという欲張り戦法である。露払いであるときわ84号が通過。いよいよだ、やけに明るいヘッドライトが見えて来た。これだ！ニコンD5で連写しまくり、そのままの勢いでE655-1に向けてカメラを振りつつ連写。決まった！

　で、撮影後の画像をチェックしているとある事に気がついた。「陛下が御座所におられないだと！」　うーむ、マニヤの血が騒いで車内探検していたのか、カーテンのかかった区画で休憩していたのか定かではないが、お手振りは欲しかったなあ・・・。最後に茨城県警の警察官にお礼を言って水戸に戻るDE10を撮影して帰路についた。またあったら撮りたいものです。