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釧路湿原のDE10 2016 ver1

緑一色の釧路湿原を行く1660号機

 

 今春のダイヤ改正で釧路運輸車両所のDE達にも大ナタが振るわれ、ノロッコ色になって日の浅いDE152527を始めSL色の2510も陥落。残ったDE152526は検査の為苗穂車両所入場中。そして既存のDE101660と函館運輸所から転属して来たDE101661と1690が加わり様変わりしてしまいました。そんなわけで廃車か存続かで揺れ動く1660号機と釧路湿原ノロッコ号を撮ろうと管理人は釧路空港へ降り立った・・・。

 初日は天気も微妙でしたので、線路際で車両重視で撮るかとまずは塘路駅近くの踏切で構える事にする。いつものようにノロッコ号がやって来てV位置でシャッターを切る・・・。「んっ!!!」思わず二度見てしまいました。いつもの1660号機ではなくカマ番が違うぞ! 何と函館から転属してきたばかりの1661号機でノロッコ色に変更されているではないか!慌てて塘路駅へ向かい、実機をチェックする事にした。

マジかっ!

 

保安装置もATS-DNにグレードアップしている

 

 元々は釧路のカマでしたが、今や釧路に居た時よりも他区に居た時期の方が長い状態です。1661号機にとっては久々の里帰りとなりました。函館時代の前面鎖の下に増設されていた鎖も健在だが、ヘッドマークステーに隠されて見えない状況。ATS装置も木古内常駐の時に確認した時はATS-SNだったのが、札幌圏対応のATS-DNに取替えられている。ホーム上から前面部に乗客が入れないようトラロープが増設されるなど小改造も施され、番号以外では1660号機と同様のスタイルに変化していた。

富良野地区に車両貸出し中のため客車は4両編成

 

 今年のノロッコ号は下り本線発着なので機関車だけをホームから撮る事が出来ない。そうだ、駅出発時なら形式写真撮れるなと思い、ホーム上で出発を待つ事にした。50mmで機関車だけをアップで狙い、その後編成全体を狙う作戦である。管理人がカメラを構えていると外国人観光客も参戦し撮影大会に。(笑)1661号機は煙を噴き上げながら出発して行った。色は違えど次位の客車が50系のままの姿なので良いね!

先頭車からの遠隔操作でプッシュする1661号機

 

 午後は釧路湿原〜細岡のカーブに陣取り、1661号機を望遠で狙う。22年前にここで1660号機先頭の重連タキ撮ったなあ(おっとイケねえ、歳がバレる!)などと思い出しながらシャッターを切る。そういえば釧路湿原もメジャーな存在になったようで、細岡駅や細岡展望台まで大型観光バスが乗り入れるようになったようだが、あの貧弱なデコボコ道をバスが走って良いものなのだろうかと正直思う。あのひなびた雰囲気の細岡駅が好きだった管理人としては、大勢の観光客にドカドカ押し寄せて来ては欲しくないなあと感じます。その昔、この駅でマルヨしようと最終列車で降り立ったら、同じ目的の人間が3人も居てすんげー星空を眺めながらホームで意気投合して宴会になった記憶があります。

いつものカーブに違和感無く現れた1661号機

 

 前回撮影した時は観光客多過ぎでダメダメ再履修となったので、最後の釧路行で乗客が引き上げるから誰も居ないすっきりしたホームで撮れるだろうと思い、釧路湿原駅へ。十数人の乗客がノロッコを待っていたが、案の定降車した乗客は外国人バックパッカー氏の1人だけでホーム上は誰も居なくなった。よし、これはイケるぞとニッコール20mmをカメラにセットして駅名板とDE10の出発シーンを狙う。DE10のエンジン音が遠ざかって行くのと入れ替わりにカッコウとウグイスの鳴き声に辺りは包まれた。最高である。

ようやく撮れました

 

 

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