The Best of DE10 Gallery

道内のDE10保存車 2015

綺麗に蘇った1677号機

 

 今まで道内の保存車・保管車・放置車など散々撮影しているのですが、最近のデジカメ性能で昔フィルム時代に撮った保存車両を撮り直したいなあという思いもあり、廃止間際のお祭り列車は完全眼中にない状態で渡道してきました。「いつまでも あると思うな 親と現役車両」あ〜耳が痛い言葉ですが、それは保存車両も同様。保存している団体や自治体の経営体力によっては保存続行不可となって解体撤去という事も考えられます。姿形があるうちに、地道に撮影する事が肝要であると思います。

 まずは常呂郡佐呂間町内の佐呂間交通公園に保存されているDE101677から。初めてこのカマを撮ったのは90年代半ばでしょうか、当時は青春18きっぷで誰も撮影者がいなかった常紋峠で原色DD51重連の貨物列車をやった後に遠軽駅前のバスターミナルから佐呂間行のバスに乗りました。始発から終点まで往復とも乗客が管理人だけという過疎っぷりで運転手さんと話し込んだのが記憶にあります。

 機関車の経歴としては新製から廃車までずっと旭川機関区所属の道産子DE10です。時期を考えると高崎の1705や長岡の1680・1700と共に常紋峠の9600形置き換え後の後押し運用や宗谷本線の塩狩峠越え、留萌本線や名寄本線などで活躍していたと思います。どうも最近外観の整備が行われたようで、管理人の訪れた6/29はバリ晴れの夏空に映える素晴らしい勇姿を披露していました。

 

1位側は24mm以下でないと辛い

 

 おまけ:この交通公園にはD51565+スユニ50-517+ヨ8017も保存されているのですが、そちらもDE10と併せて再塗装が実施されて綺麗な姿に戻っていました。ヨ太郎大好きな管理人としては運用板の付いてるヨ8000はエレクトするのに充分な雰囲気を出していますので、今回もフィルム時代同様に三脚を立てて絞り込み熱く撮影。そういえば、初めて訪問した時に笑顔で声をかけてくれたおばあちゃんはまだ健在なのだろうか・・・とふと考えながら撮影を終えたのであった。月日の流れは速いと実感した。

思わず撮影してしまった

 

 お次は室蘭港で絶賛放置プレイ中のDE151521の写真を。隣が某J社室蘭製造所なので、仕事場にいる感じがして落ち着かない。(笑)小樽築港→空知→旭川と活躍して廃車後は北旭川駅の旭川通運で入換に使用されていましたが、用途廃止後にミャンマーに持っていくはずが制限区域内でずっと足止めされています。傍らにはタキ43000初期形やタキ38000も輸出待ちなのか陳列されています。平成24年12月に陣屋町へ回送されてきて埠頭までトレーラー輸送された後はずっと放置された状態です。このまま朽ち果ててしまうのか、再整備されて海外へ旅立つのか・・・興味深いところです。車両的にはDE15ですが、外観をご覧頂ければ分かるようになんちゃってDE10-3500番台のような出で立ちで、時代を先取りしたスタイルだったのでは?

フェンス越しでの撮影となります

果たして奇跡の復活はあるのか?

 

 お次は三笠鉄道村のDE101702です。最近は家族連れを意識した改装が施され、保存車両の合間を縫うようにミニ電車の線路が敷設されてなぜか300系新幹線が走ってました。(笑)とはいえ、ここにいるのはいずれも貴重な車両ばかりなのでポイントが高いです。1702号機は前述の1677号機の兄弟分のような存在で名寄機関区から国鉄末期まで旭川機関区所属だったカマです。こいつが1700号機や元シルフィード塗装の1701号機と一緒に旭川でたむろしていたのを考えると興味深いです。

 北海道のDE10で気になるポイントと言えばタブレットキャッチャーではないだろうか。宇都宮のDE101704や高崎のDE101705も装備している先端がカギ型のタブレットキャッチャーがこの1702号機にも装備されている。大量に増備されて全部同じ用に見えるDE10も地域によって装備や外観に差があるので、このような点をじっくり観察するのも保存車両の楽しみの一つではないだろうか。

旭川機関区時代を彷彿とさせる出で立ち

国鉄野郎も納得の後ろ姿

おまけ: クロフォード公園でキハ82を撮影していると、陸上自衛隊の一団が休憩のため駐車場に入って来た。ハッと閃いてパーニと装甲車を撮る事にしました。ちょっとアングルが厳しかったですが、何とかキハ82系と自衛隊車両というお題目は達成しました。こういうの見てハッスルするのはダメなオッサンだと自分でも思います。(笑)

ありえない組み合わせ

 

※ここからは2014年10月に撮影したものです。

 お次は小樽市総合博物館のDE10503です。少し前に再塗装が施されているものの、前面ナンバー部分の白帯が省略されてしまい、九州所属機のようなスタイルになってしまったのはご愛嬌です。車両的には500番台の車両の保存例は無いので貴重な車両といえますが、全般的に老朽化が否めません。この503号機はまだましな方で、DD14に至っては腐食でボディに穴があいている箇所があります。各地の保存車両のメンテナンス具合を見ると、各自治体の体力差が分かってしまいます。しばらくは現状維持だと思われますが、いずれリニューアル整備しないとヤバいんじゃないかと正直思いました。

外観は比較的原型を保っている

 

全般的にくたびれた印象

 

そろそろリニューアルの時期か?

 

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