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野岩・会津鉄道のDE10 2022

文句なしの景色に国鉄野郎も納得

 

東武鉄道のDE10+14系座席車を使用したツアー列車が2月12日に設定されたが、それに伴いDE10の訓練運転が1月に入ってから運転された。今回は初めて東武側からDE10が入った時に撮影を行なっていない会津鉄道電化区間と未撮影の野岩鉄道、同じく東武鉄道鬼怒川線で普段DL大樹号の入線の無い鬼怒川温泉〜新藤原を撮影して回ることにした。

 1月22日、北千住よりリバティ会津101号で現地入り。下今市で下り側線に「試」ヘッドマークを装着したDE101099+スハフ141+オハ151+オハフ151のトップナンバー編成が既にスタンバイ中。前日に沿線の国道ライブカメラを見ていたらまあまあの積雪具合だったので川治温泉駅に到着後、長靴に履き替え撮影地を目指す。沿線には1〜2人程度しか同業マニヤ氏の姿が見えずコチコチに凍った路面と相まって静かな朝となった。管理人は川治ダムと鬼怒川を入れたアングルが撮影したかったので、国道側ではなくちょっと上から撮影することにした。DE10が来るまで6050系やリバティを撮影しつつアングルと露出をチェックする。ちょうど引退間際の6050系であるが、運がいいのか悪いのか撮影地の移動で乗る列車ばかりがリバイバル塗装編成で満足のいく撮影は翌朝に持ち越しとなった。(笑)

 待つことしばし、川治温泉側からDE10のエンジン音が河原に響き渡ったと思ったら一瞬静寂となる。トンネルから出てきたDE10は低速でコンクリ橋をゆっくり渡り川治湯元へ進入していく。DE10とスハフ14のエンジン音が最高だ。カメラ2丁切りでコンクリ橋メインとダムと鬼怒川を入れた風景メインでシャッターを切る、久々の出来高に思わずやったぜ!と勝利のポーズ。

 撮影後、もと来た道を通って川治温泉から6050系に乗り込む。車内は温泉やらスノボ客数名といった感じで長閑である。途中の会津高原尾瀬口で試運転列車を追い越す。うーむ、これなら先回りしてもう1発撮影できそうだ。ならば国道121号沿いのあそこだなと思い、車掌さんから切符を発行してもらい会津山村道場で下車する。駅前は他県ナンバーの見本市と化しており、国道のオーバークロスには黒山の人だかり。橋梁工事で片側交互通行やってる警備のおっちゃんドン引きの光景でした。なんで普通に50mmや85mmで撮影せず、脚立全開&ハスキー全開で撮影しているんだろう?と疑問に思う撮影スタイルの方が多数でしたが、撮影地のキャパシティ自体は潤沢なので管理人も難なく場所確保できました。しばらくしてDE10がゆっくりとやって来た。14系座席車が組める最小編成なので何だかNゲージを見ているような編成であるが、令和の時代に14系トップナンバーで組んだ列車を国鉄色DE10が牽引する光景が雪中撮影できるなんて贅沢極まりない。そして撮影後開始されるF1会津田島GP(笑)会津田島までもう距離ないんだけどなあ・・・。

背後の66kV送電線がいい感じ

 駅に戻った管理人は一つ手前の七ヶ岳登山口へ移動し、会津高原尾瀬口側の集落で復路を撮影することにした。DE10が来る頃には完全に日が回らなくなるかなあと思ったのですが、雲の間からわずかに太陽が顔を出し、背後の山にうっすらと夕焼けが当たる中DE10試運転列車を撮影すること出来、何とか本日のミッション完了となりました。ほとんどのマニヤが車利用で七ヶ岳登山口から会津田島まで6050系貸切状態でした。このマニヤが全員列車利用だったらすごい経済効果だと思うんだが・・・。今回はせっかく会津に来たので会津田島駅近くの宿を予約して雪国の夜を楽しんだのであった。

露出超ギリギリでした

 翌1月23日、最低気温−13.1度と中々の冷え込み。AIZUマウントエクスプレス2号に乗り込むと乗客地元の方3人(笑)であったが、乗り鉄には最高の環境で車内ほぼ独り占め状態で朝の雪景色を堪能。下郷発電所からのJパワーの巨大な送電線を眺めながら湯西川温泉まで快適な旅となった。

 駅前の鉄橋へやって来るとマニヤが何人かカメラを構えていたがすぐに誰もいなくなる。どうやら下今市方面から追っかけをしているようであるが、あの狭い国道121号線で追っかけとかよくやるなあと正直思いました。今回は湯西川ダムの湖が凍結しており背後の山も積雪直後の綺麗な状態で役者は揃った。あとは6050系を撮影しながら待つだけ。東京から北欧方面へ向かう航空機の飛行機雲がアクセントとなっていた。管理人もNCAのB747-400Fと6050系の謎の並びが撮影できました。通過直前になると国道を猛然と追い越しかけていく熱い走りのレンタカーや首都圏ナンバー車で賑わう。そしてトンネルからエンジン音が聞こえ、DE10のジョイント音が鉄橋に響き渡る。ビデオ撮影でも最高だなと思いつつ、レリーズボタンを押す。青い空に白いダム湖、そして赤い機関車と青い客車が最高である。トンネルに吸い込まれるまでしばし見とれてしまった。

ダム湖凍結は中々見られないそうな

 1月30日とツアー当日の2月12日は鬼怒川温泉付近で撮影するためリバティ会津101号で鬼怒川公園に降り立つが、下車したのは管理人一人だけというありさま。鬼怒川温泉の温泉街を行くDE10を撮影したかったのだが、線路と直下の国道、ホテルという具合で中々引きのあるアングルが少ない。どうすっかなーと温泉街をうろうろしているとロープウェイの看板が目につく。あそこから撮影できないかと思って山麓駅から山頂駅まで行ってみることにした。丸山山頂駅には神社とレストハウス、そして約30頭ほど飼育している猿がいるおさる山があるのだが、その一角に展望台があるのでそこへ行ってみると鬼怒川温泉が一望できた。ただ、木々の成長が早いので鬼怒川までは入らないが旅館街や廃墟ホテルとDE10の組み合わせは撮影できそうだと思い早速セッティング。駅前の転車台もバッチリ見えるので、DL大樹が転回中に超望遠で俯瞰したら豆粒みたいな人だかりとDE10が撮影できそう。DL大樹が走り初めて結構撮影している鬼怒川線沿線ですが、探せはまだまだあるなあと思いました・・・。

超望遠使用で小佐越交換と鬼怒立岩(信)〜鬼怒川温泉入線までは撮影できそうです

 

無理やり鬼怒川沿いに立つホテルとDE10を入れる

 基本的には撮影に支障のない場所なのですが、展望台が木製なので観光客が大量に押し寄せるとブレが発生しますので高画素機を使用する場合は手ブレ補正レンズやミラーアップ等を活用することを推奨します。基本的にロープウェイ運転時間が9時〜17時程度なのでその辺も注意が必要です。おさる用おやつ(100円)は改札で販売しています。自動販売機とトイレがあるのでお手軽に俯瞰が楽しめる場所だと思います。(当日も2人やって来た)

あさやホテルとDE10の奇跡の並び

 

廃墟ホテルとDE10も入れて撮影

 

山々を入れて広角撮影で締め

 

 おまけ:鬼怒川温泉で撮影後、きりふり284号に乗るため下今市まで戻って来たのですが、時間があったのでSL広場の方に顔を出してみたらDE101109とC11207が並んでいました。従来ならSL運転が無い日しか見れない光景でしたが、真岡鐵道からC11325が移籍したので撮影できるアングルになりました。第23回 会津絵ろうそくまつりで展示される予定だったSL大樹の絵ろうそくが中止となってしまい代わりにSL広場で展示されていました。家族づれやちびっ子がスマホで撮影している傍で背後にDE101109を入れてニコンD850で熱く撮影をしていた大きいお友達なのであった。(笑) 東武鉄道のC11123も復活間近で3両目のDE10が導入されるかもしれませんので目が離せませんな。

SL運転日にも見れるようになりました

 

DE101099も制作してくれるとは嬉しい配慮

 

親子連れに混じりガチ撮影するダメなオッサン(笑)

 

なお、2/12の本運転はDE101099、試運転は以下の通りの機関車が充当されている。(編成はいずれもスハフ141+オハ141+オハフ151)

DE101099  1/22・23・25・29・30・2/8

DE101109  1/15・16・18・2/4

 

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